安くて良いだけのクルマでは勝負するなら必ず負ける
昨年のフルモデルチェンジを機に日産マーチが全車タイ生産になりました。 海外生産自体はこれまでもあったが、主力モデルの全数の生産を新興国へと移管したのは マーチが初めてである。
今後は、他のメーカーに、追従する動きが見られそうだ。 現に三菱は時期コルトと目されるスモールカーの生産をタイで行うと明言しています。 これまで、日本にとって自動車は大事な輸出品であった。しかし、その時代は 過ぎ去ろうとしている。 新興国は労働賃金が安く生産コストが安い。 更にコストを生産エコカーを生産する自動車向上を8年間の法人税の免除などを含む好条件で誘致している。 FTAによって多くの地域に関税なしで輸出する事も出来る。 そうなれあば、移管に踏み切るのも理解できる。 しかし、日本車にとって、そして日本のユーザーにとって、 これは本当に良い事なのだろうか。ジムニー 中古 新興国の生産移管は韓国や、今後は中国あるいは他の国の新興国メーカーと真正面から 争うことに備えてのことだろう。 しかし、本当に対峙する事になった時彼らに勝てるのかは大いに疑問だ。 理想が安くて良いクルマだとして、良いクルマができるかどうかはともかく、少なくとも 安くてという部分では日本のやり方を海外に持っていくだけでは 彼らに到底かなわない事はすでに明らかです。 現に中国では今、日本のメーカーに駆逐されつつある。 何しろ価格はざっと半額なのだ。 同じ事はどこでも起こりうる。
日本車の価値の追及
日本車は安くて良いクルマだけでなく、それとは別の価値を追求しなくては 駄目なのだ。 日本車が日本車にしかない価値を持ち得ない事には世界で勝負できなくなるのは明白である。 オーストラリア在住の知人から、こんな話を聞いた。 今までホンダに乗っていた人が韓国のクルマヒュンダイに乗り換えた。というのだ。 曰く、タイ生産のホンダ車に乗るなら韓国製の韓国車の方が良い。 微妙な話だが、一面で真理を突いている。 日本車を日本製品への信頼を含めて買っていた人にとってタイ生産の日本車、 もとい日本ブランド車は期待に応えるものではないのだ。 それは日本のユーザーにとっても同じのはずではる。 世界の市場を見据えた小型車においては特に、 この流れは今後も止められないだろうし、 簡単に市場を明け渡すなんて決断はできないというのも理解できる。 しかし、 それなら、せめて同時に違った価値、揺るぎない日本車ならではの存在意義も 模索しておくべきだ。 さもなければ、遠くないうちに日本車の居場所がどこにも無くなってしまう。 今、日本のメーカーはそんな強い危機感を覚えています。